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2008年12月23日 (火)

緊急企画! 冬コミ発売前ARIA本はこうして作られた5

Photo_5 ようやく原稿用紙へのトレースが終わった時点で同じページを並べてみました。
右からネーム・取り込み後修正したプリントアウトのネーム・下書き・原稿用紙にトレースです。
これに、ネーム前のコマを加えると、同じ話を5回も描いているわけです。5回も描いていると、途中で話を変えたり、台詞を変更したり色々ありますが・・【実質プリントアウトは描いてないので4回ですが・・】
紙を使った作業はここで終了です。
今度は、原稿用紙の原稿をパソコンに取り込みます。
8
取り込んだ原稿にまず最初に行うのが、レベル補正というコントラストの処理です。
シャーペンで作業してますから、濃い芯を使っても色が薄くなってしまいます。
また、レベル補正をすることで、原稿用紙にもともとある青い罫線や、用紙の細かいゴミを目立たなくさせます。

次にコマの枠線をツールできれいに描き直します。このとき、キャラクターにかぶっても良いので、枠線を全て描き終えたら外側を全て白で塗りつぶします。これで、枠線の外側の汚れを気にする必要はありません。
白で塗りつぶしてキャラクタが隠れた部分のみ、白と枠線を消してあげるとゴミ処理する時間を短縮できます。
また、トレースした画像が、曲がっているとツールで描いた枠線とのずれが大きくなるので、画像の傾きはそのつど調整します。(場合によってはコマ単位で角度や位置、大きさを調整しましょう。)

全てのページの枠線とゴミ処理がすんだら、吹き出しに文字を入れていきます。
漫画は字体に色々工夫すると面白い効果が出ますが、一般的には、漢字は、ゴシック体でひらがなは明朝体であることが多いです。コミック用フォントを使うと便利です。

最後はいわゆるトーン張りになりますが・・
印刷技術の向上で、2値化せずともグレー印刷が可能な今では、トーン以外にベタ塗りの濃さを変えたものも可能です。
9 私は、トーンも好きなのですが・・デジタル原稿の場合、拡大縮小やものによってモアレが発生するので、比較的グレーの塗り分けで、トーン処理を行います。
今回は、アリスちゃんのスカートにチェック柄のトーンを作成して、貼り付けています。
このほかにも過去に購入したトーンを取り込んで貼り付けたり、あらかじめニ値化したトーンを作っておいて、それを貼り付けるといったデジタルなトーン張りも行っています。

Photo_6 今回使用した、トーン指定用の指示書です。作成時にいちいち前のデータ確認したりと手間がないように、あらかじめキャラクターにどの濃さのベタを塗るか指定した紙を印刷しておきます。
アシスタントがいる場合は人数分用意すると作業がはかどりでしょうね。

こうして全てのページにトーンを張り終えたら、
ページ数(ノンブル)をつけ表紙とあわせて原稿を印刷所に納入します。納入の方法は印刷所によってまちまちですので、利用したい印刷所の納入仕様をあらかじめ確認しておきましょうね。

5回に分けて紹介したARIA本はこうして作られた発売前緊急企画は、いかがでしたでしょうか?
実質これらを2週間程度の時間ですすめているのがうちのサークルなんですが・・もっと事前にかける方は、無理をなさらずコツコツ進めてください。

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